おやじ : 泥縄

 “泥縄”が、悲しいことに、おやじの農業スタイルの“代名詞”になっています。
多くの場面で、「泥棒を捕えてから縄をなう」がごとく、資材を、必要になってから買ったり作ったりしています。
今回も、それ例に漏れずの対応です。

 今回は、イタリア茄子が成長し過ぎて、次々と倒れるようになってから、案内具を作っています。

 昨年は、直線棒で“井”の下横棒を取った門型の肩部に直角に横棒を通した形の“案内枠”を作ってやりました。
この方式の問題点は、とにかく短い直線棒を大量に必要とすることと、組み上げるのに時間が掛かること、加えて上横棒の通路側への飛び出しが、邪魔になることです。

 そこで、昨年の反省点として、直棒3本で構成する門型部分を、小ぶりのU字パイプに置き換えることを考えていました。
また、そのために、春先に大量の“長い直パイプ”を購入しておきました。
あとは“パイプ曲げ機”でU字に曲げるだけ・・・となっていたのに、実際の曲げ作業は、ナスの木が半分近く倒れた今頃になってしまいました。
まさに“泥棒を捕えて(=ナスの木が倒れて)”⇒“縄をなう(U字パイプを作る)”です。

ところで、世の中には、2種類の人間がいます。
「常に先へ先へと仕事を進め、期限に余裕をもって間に合わせる人」と、「期限が迫ってきてから仕事に着手し、期限ギリギリに終わらせる/期限を守れない人」です。
どちらが良いかと言えば、勿論前者ですが、おやじは、残念ながら後者です。

 何故、おやじが“残念な人”になってしまうのかを考えると、
① 前の仕事が押してきて、ついつい着手が遅くなってしまう
② 仕事の部分々々の軽重を考えずに、全部100%でやろうとする
③ 途中で、興味が湧くことに出会うと、余計なことにも手を出してしまう
ことが原因であることが挙げられます。

ただ、その奥にある真因は、「そんな自分を変えようとする気がない」⇒「今の自分の有り様が嫌いではない」というところに辿り着いてしまいます。
60年間も掛けて形成してきた性格なので、今更変えようもないので、この先もずっとこんな調子で行きそうなのが、ちょっと悲しいです。
“タラレバ”の話をすれば、おやじが20年前にこの悪癖(?)に対し意識改革をしていれば、“もっと偉くなっていた”と思います。
ただ、“もっと、つまらない人生になっていた”ことも確かだと思います(笑)。


  昨年の、イタリア茄子案内風景(ナス枝の剪定も不十分)
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  今年のイタリア茄子畑・・・木が倒れ始めている ⇒ 泥棒を捕えて
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  U字パイプ作りを始めた ⇒ 縄をなう
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  出来上がったU字パイプ
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  U字パイプを使ったナス案内枠(一つおきに竹棒が入っているのは、U字パイプが間に合わないための代替品)
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                               以上

おやじ : 鹿、しか、シカ・・・・

 農業を始めてより、いろいろな動物による被害を受けています。
もっとも深刻なのは、サルにビニールハウスのビニールを破って侵入され、トマトを荒らされたことでした。
サルには、イタリア茄子も食害されました。

それ以外にも、韃靼そばを試験栽培した時、シカに踏み荒らされたり、ハクビシンにトウモロコシを取られたりしました。
ゆっくり思い返せば、もっといろいろあったように思いますが、とりあえず「いろいろな動物に、多くの被害を受けている」としておきます。

 ところで、今年は、シカによる被害が頻発しています。

 始まりは、短形ジネンジョの蔓芽を食害されたことです。
大きな種イモは、芽を食われるだけでしたが、小さな種イモは、芽を食われると同時に、種イモが土中から引っ張り出されて、完全にダメになってしまいました。
被害は30株ほどに及びました。この程度で済んだのは、見つけて直ぐに、防獣網で周囲を囲ったからです。

 次に、定植したビーツの苗を引き抜かれました。
ビーツ苗は、シカにとってあまり“美味しく”も“面白く”もなかったようで、被害は5株程度で収まりましたが、ただ面白半分に“引っこ抜く”行為に、こちらの怒りはMAXです。

 そして今回、セロリアックの苗を30株ほど“引っこ抜かれ”ました。
葉を食べている様子もないので、やはり“面白半分”にやっているようです。

 今までも、畑を横切ってマルチにズボズボ穴を開けられたとか、2、3株踏みつぶされたという被害はありましたが、「仕方がない」と諦めていました。

 しかし、今回の被害はレベル・悪質さが違います。
差し当たっての対策として、畑の周りを防獣網で囲みました。
この防獣網、今年の春先、ホームセンターで偶然会った先輩のUさんに教えていただいたもので、相当しっかりしている割に格安の18mで1,000円ちょっと。
とは言うものの、ジネンジョ畑でも使っており、入手は8セットに達し、零細農家にとって痛い出費です。

怒りは極限に達しています。

 ところで、当地には、シカやサルなどの害獣を、罠を主たる捕獲手段として捕獲・駆除の活動をしているチームがあります。
害獣駆除に対しては、スズメの涙程度の奨励金が出るようですが、基本、ボランティアです。
この方々のお蔭で、少しずつ獣害が減ってきました。感謝です。

 おやじも、こう被害が度重なると、害獣駆除チームに参加したくなります。
ただ、おやじの祖母が常々口にしていた「殺生と、御柱はやるな」という言いつけと、気の弱いおやじに、罠にかかったシカやサルを殺処分することができるか・・・・の2つが歯止めとなっています。
ただ、これ以上、獣害が発生するようだと、思い切った行動に出るかもしれません。


  セロリアック畑のマルチに、シカの通った足跡がいくつかある
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  “面白半分に”植え付けたセロリアックを引っこ抜かれる
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  畑の周囲をグルリと防獣網で囲った
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                             以上

おやじ : 灌水設備の拡張が着々と進んでいます

 今年の主要テーマである“灌水設備の拡張”が、着々と進んでいます。
一昨年、セロリアック畑で試験導入し、その結果に色々な改善を加えて、昨年、半恒久的な灌水設備を(セロリアック畑に)設置しました。
セロリアック畑の広さは、5a程です。

 そして今年、25a程の畑が2つ連なった当ファームの主力農地に設置作業を進めています。
基本的には、この2連の畑は、ジネンジョ栽培用の畑と位置付けていますが、栽培解説書によると、連作は良くない様なので、ジネンジョ用の恒久設備を設置しつつ、隔年くらいで植え付けする他品目の作物用に、仮設設備を設置します。

 ここで、恒久設備は、畝間1.9m対応の物で、基幹管は土中埋め込み式です。
一方、仮設設備は、畝間1.3m対応で、基幹管を地上に設置し、秋に用済みになった時に撤去・回収できるようにしたものです。

 小改善の話ですが、一昨年の試験設備でも、基幹管部をモジュール化して、いくらでも設備を拡張できるようにしようとしました。
その方法は、出水バルブ3個が付いた基幹管モジュールを、管ネジで接続、拡張しようとするものでしたが、使い勝手が悪すぎて(実際は、接続できない)企画倒れに終わりました。
1.3mスパンの出水バルブが3個だと、基幹管部は2.6m+α(実際には3m超)。こんなデカイ物をネジで接続することなんて無理です。
できると思えるのは、“机の上”だけです。

 そこで、仮設設備では、接続方法をフレキシブルなホースで繋ぐ方法に変えました。
この方法は操作しやすく、“大変よくできました、◎”です。
モジュールを、どんどん繋ぎ足していくことで、畝が何列になっても対応可能です。

 更に、(誰でも考え付くことですが)多系統(現在4系統)の灌水設備に対して、1つの貯水プールから、イワロックジョイント(ワンタッチで接続できるジョイント)で切り替えることにより給水できるようにしました。
最初、連なる2つの畑に、それぞれ貯水プールを作る予定だったので、随分(良い意味で)手抜きができました。

 この灌水設備がもたらしてくれる“効用”は、灌水に費やす時間が圧倒的に減少したことです。
多分、昨年までの手作業ベースの灌水をしていたら、今年の作付面積に対しては、1日近くが水やりに費やされていたと思います。
それが、約1.5時間。しかも、暑くて仕事にならない正午頃に行えば、実質の灌水時間は、従来比、ほぼ“0”です。

 また嬉しいのは、今年設置したことにより、仮設設備部分の回収・再設置を除き、来年以降、再利用ができる点です。
今年は設備設置で苦労しましたが、来年以降は、随分楽になるはずです。


【灌水設備の設置マップ】
押込 灌水システム_90

  ① 短ジネンジョ畑の灌水設備(恒久)・・・畝の手前側にバルブが見える
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  ② ハウス内の灌水設備(恒久。今、植えてあるのはトマト)
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  ③ 長ナス畑の灌水設備(仮設)
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  ④ つくねイモ畑の灌水設備(仮設)
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  灌水設備の心臓部;“貯水プール”⇒ 動力ポンプ ⇒ フィルター ⇒ 送水ホースへ
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  1つの貯水プールから、ワンタッチ接続ジョイントで給水先を切り替えることができる
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  出水バルブ3個付の“基幹管モジュール”を、ホースで接続する・・・いくらでも拡張可
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                              以上

おやじ : 今頃、トマトの定植(2017年)

 前回の、「上隣の田んぼの水管理が悪くて、自家の畑が水浸しになった」という話の中で、トマトの定植をしたこと、ちょっと触れました。
今回は、そのトマトの定植の話です。

 トマトは、おやじが農業を始めるに当たって、ジネンジョと共に当初の2本柱に位置付けた品目です。

 農業に転職する前の年、トマトの試験栽培で、それなりに味の良いトマトが出来る目処付けは出来ていました(もっとも、“脇芽欠き”等、トマト栽培の常識については、まだ知りませんでしたが(笑))。

 一方、商品としてのトマトについては、スーパーの生鮮品コーナーを何回か訪ねてみる中で、
① 比較的値段が高値で安定している(1個100円以上)
② 味は良くない(青い内に取って、流通途上で赤熟させるため)
ことが分かり、
「良い品種を、良い土・肥料(有機)で作り、完熟収穫をして美味しいものを出せば売れる⇒ 商売になる」
と、判断しました。

 事業計画では、間口3間×奥行12間の、小型標準の農業ハウス1棟当たりの売上を15万円と見込み、4年目には6棟まで増やして、90万円の売上・・・という“皮算用”でした。

 実際、今まで4年間やってきた結果は、1棟当たりの売上は10万円程度、他に種々の品目に手を広げたため、施設としては3棟止まり、売上も30万円弱という成績です。
目標未達の要因は、
① 売値が目論見通りにならない・・・1袋3個入240円(実収入は、販売リベート20%として64円/個)
② 旬の時期は出荷が集中ため、時期をずらそうとする(促成/抑制)が、寒冷障害/カビ病発生等で出荷量が減る
③ 年によっては、オオタバコガ発生による虫害。サルによる獣害で出荷量が減る
等です。

 そんな訳で、トマト栽培に対して熱意が冷めかけていたところ、(おやじにとって)衝撃的な事がありました。
それは、最近のスーパーで販売している九州産(宮﨑/熊本?)のトマトに、時々、非常に甘くて美味しいものがあることに気付いたことです。
多分、流通の発達を活用して、
「完熟で収穫した美味しいトマトを、1日位の間に1,000Kmを超えて流通させている」
ということだと思われます。
販売価格も、今までのスーパートマトのままです。
これをやられたら、地産地商の“朝穫り野菜”は、ひとたまりもありません。

 それやこれやで、トマト栽培に対する熱意が冷め、苗は作ったものの(400株も!)、定植が、後倒し後倒しになっていました。
しかし、この期に及んで、他の作物の定植も一段落ついたため、トマトも1棟だけ植え付けすることにしました。

 悪いことは重なるもので、グズグズしている間に、ハウス内は雑草でジャングルのようになってしまい、その片付けだけで、定植準備作業の時間と労力が、例年の4、5倍に上ってしまいました(涙)。

 今の定植だと、収穫は9月の中旬からの“遅出し”となりますが、8月の旬の期間には、地産地商物と遠隔大産地物の売れ行きの比較をじっくりとしていきたいと思っています。


  グズグズしている間に、ハウス内はジャングルになってしまった
20170726ブログ1_P1010507

  雑草除去に1日以上かかる・・・7月中・下旬に1日、ハウス内作業は“地獄”
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  トマトの苗は作ってあったが、長期間の放置で“ヨレヨレ”な感じになっている
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  一旦、定植終了・・・今後、案内の設置等追加作業が目白押し
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                               以上

おやじ : 大変なことが判明しました

 昨日は、天気予報の“曇り”の予想が外れて、当地では1日中“雨が降ったり止んだり”の天気でした。
午前中は、降りが激しかったので屋内で待機していましたが、午後は、時々パラパラ降る程度になったので、農業ハウスの中で、前々から懸案になっていたトマトの定植の下準備を進めました。
「今頃、トマトの定植?」については、後日ご報告いたします。

 PM1:30頃時から作業を開始し、PM6:00頃、一区切りついたので帰路につきました。
途中、今年の春先、上隣の田んぼから漏水する・・・ということで、上隣側の土手に沿って排水溝を掘り、畑の真中を横切る排水管を埋設したところを覗いてみると、何と、畑の半分近くに水が漬いています。

 時間も遅い上に、曇天で薄暗くなりつつある中でしたが、放っては置けません。

漏水にしては、水の量が多すぎるので、最初は、横を流れる農業用水路にゴミが詰まって、畑の方に水が溢れて流れ込んでいるのかな、と思い、用水路を点検してみましたが、水量は多いものの、特に異常はありません。

 排水管の出口を確認すると、50mm径の管端からは最大限の水が吐き出されています。
10分ほど、排水による溜まり水の水位変化を見ていましたが、全く水位が下がる気配がみられません。

 「漏水にしては水量が多すぎる。まさか・・・・」と、上隣の田んぼの畔を歩いてチェックしてみると、
何と、上隣の田んぼの畔から水が溢れ出しているではありませんか!
応急処置として、上隣の田んぼの入水口を封止して水入りを止めましたが、田んぼが大きいので、数時間は水の溢れ出しは止まらないと思います。

 昨年も、6月頃、当該畑に“ナス”を植付けようとした時、入水があって、植え付けを諦めました。
その時は、上隣の田んぼからの“漏水”だと思い込んでいました。
その対策として、春先に、約3週間も費やして、排水溝・排水パイプ設置工事をしました。
しかし、本当の原因は、上隣の田んぼの水管理不備に起因する“水溢れ”でした。

 漏水もないわけではないので、春先の工事が無駄だったとは言いませんが、自家の畑がぬかるむ真の原因が分かって、体から力が抜ける思いです(涙)。

 早速、上隣の田んぼの所有者に“適正な水管理の徹底”を申し入れようと思います。


  自家の畑の半分近くに水が漬いている(涙)
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  原因は、上隣の田んぼの畔を超えて水が溢れ出し下隣の自家の畑に流れ込んでいるため
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  この畑地には、今年の春先、排水工事をしているにもかかわらず・・・これだけ大量に流れ込んではお手上げ(涙)
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 工事で設置した排水パイプの出水口からは、最大量の排水がなされている
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  上隣の田んぼの入水部・・・田んぼは満水なのにガンガン入水
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  上隣の田んぼ側から見た、自家の畑の様子(草刈りが間に合っていないのは、今日のテーマではない(泣笑))
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                              以上
プロフィール

八ヶ嶺ファーム

Author:八ヶ嶺ファーム
 八ヶ岳山麓で、農業を始めた “おやじ”と“息子”です。ローコスト農業を目指しており、農業機材はほどんどが中古機械と自作機器です。
周囲からは、農業しているのか“遊んでいる”のか分からないと言われていますが、飛躍に向けて雌伏の時を過ごしております。

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