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おやじ : もう許して下さい

 「もうおねがいゆるして ゆるしてください おねがいします」
これは、今年6月、東京都で、5歳の船戸結愛(ゆあ)さんが、父母より食事もろくろく与えられない上で、義父より暴行を受け死亡した後に見つかった、手書きの文章の中の一節です。

 おやじは、近年、“怒り”の感情はまだ残っているものの、“悲しい”という感情が涸れてきて、寂しく思っていましたが、この5歳の文章には、涙が出ました。
久しぶりに。

 こんな、悲しい話にくっつけてはいけないのですが、
最近、まさに「もう許してください」の事件が発生しました。

 20日ほど前に、“今年最終”のビーツの植え付けを行いました。
8月末から9月頭の定植で、全部で300株ほど植えつけましたが、1割ほどは、暑さで枯れてなくなってしまいました。
9月5日の台風21号の通過は、被害もありましたが、ビーツにとっては願ってもない“おしめり”だったようで、活着が促進されました。

 これからは、冬に向かって気温が落ちていくのと、ビーツが成長することの競争になります。
気温の低下が勝ると、ビーツは成長しきれずに冬に突入、出荷が出来ずに終わります。
一方、気温低下が緩いと、8cmほどの玉になりギリギリ出荷が出来るようになります。
本当は、もう1週間早く定植できていれば、安心して見守れたのですが、ナスの案内(支柱)設置に時間がかかって、こんな危なっかしい状況になってしまいました。

 と、ビーツの成長が間に合うかどうかだけを心配していたのですが、
予想外の邪魔が入りました。
シカです。

 水やりに畑に行ってみたところ、マルチに良く見慣れた“穴ボコ”があいています。
シカが踏み荒らした跡です。
踏み荒らしただけでなく、20株ほどが、引っこ抜かれていました。
食べるのではなく、イタズラで引っこ抜くのです。

 今年は、カラスにシカに悩まされ続けた一年でした。
「もう許して下さい」・・・・です。

 設置した防獣網を、そろそろ片付けようとしていたところですが、反対に、今頃から、防獣網を追加設置しなくてはならなくなりました。
農業って、厳しい。


  今年最終のビーツ畑の風景・・・・ビニールトンネル支柱はカラス除けの網を掛けた跡
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  ビーツの様子・・・活着して“いい感じ”
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  マルチを踏み荒らした、シカの足跡
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  シカにやられたビーツ、食べるのではなく“面白半分に”引っこ抜かれている
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  畑を囲んだ、防獣網(奥の林の際に沿って設置してある)
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  追加で設置した防獣網・・・従来設置の、林際に沿ったラインから直角に、畔に沿って設置
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                             以上

おやじ : 今年の、ナス商売について

 前回、“花豆ばなし”の冒頭、ナス販売が好調であることに付いて触れました。
“他人の儲け話”は、あまり気持ちの良い物ではないので、(好調なナスについては)サラッと済ませようと思っていましたが、
前回の“花豆”、
前々回の“トマト”
に続いて、近い将来、“セロリアック”の、失敗話の書かなければならなそうなので、数少ない“今年の成功話”として、ナスの話をまとめます。

 とは言うものの、「掛けた労力に対する収穫の多寡」としては、昨年の半分以下です。
昨年は、ハウス2棟(200株)と、露地200株の計400株で、約15万円の売り上げがありました。
その内、露地物200株は、白、緑、紫、濃紺の4色の長ナスで、案内設置が間に合わなかったため、ほぼ売上“0”でした。

 一方、今年は、“好調”と言いながら、
ハウス2棟(200株)、露地は2ヵ所で、それぞれ200株、600株(水ナス;350株、外国ナス250株)の計1,000株で、予想売上額は20万円ほどに留まります。
むしろ、上手にできたとは言えません。

 それでは、何が悪かったのか?
三つの原因がありました。
① “種”の問題
② 水やりの問題
③ “水ナス”の課題

 この内、①の“種”の問題とは、購入した“種”が、“袋の表示”と“実際にできた品目”が違う・・・という、前代未聞の事態が発生してしまいました。
当ファームで、一番売れていた、白色大ナスの“ホワイトベル”として購入した種が、播いて育ててみると“ホワイトクララ”という、白い長ナスになってしまいました。
共に、白ナスということで、売れ行きは良いのですが、1個当たりの単価が1/3くらいになってしまいます。

また、“フローレンスパープル”という、紫の大ナスが、“茶色のチンケな長ナス”に育ってしまいました。
このナスを、おやじは“ウンコナス”と呼び、多くは捨てています。

 種の購入先を、昨年までの“藤田種子”が高いので、別のところに変えたのですが、やはり、おやじ得意の「安物買いの銭失い」になってしまいました。

 次に、②の“水やり”の問題ですが、
今年は、とにかく手広くやっているので、水やりは全て“灌水設備”を使った、自動水やりでした。
このため、昨年の“手作業”の水やりのように、“丁寧な”作業が出来ませんでした。
その結果、定植後の“活着”に手間取り、“実成り”が遅くなりました。
(盛んに“遅出し”にしたと書きましたが、ハウス内育成のイタリア茄子は“通常出し”狙いだった)
その分、売上が伸びません。
野菜は、手を掛けないと、よくできません。

 最後に、③の“水ナスの課題”ですが、
“遅出し”で作った水ナスは、現在、競合者も少なくなり、良く売れています。
しかし、当地の9月以降の“朝晩”の気温は相当に下がり、“木が繊細な”水ナスは、既に枯れかけています。
“遅出し”として栽培するなら“千両なす”など、普通のナスの方が良さそうです。

 いずれにしても、「“今年も”たくさん、勉強させて頂きました」。

 ただ、現在、毎日、いろいろな種類のナスが出荷でき、遠方より来られるお客様には、「珍しい、珍しい」と喜んでいただいており、生産者冥利に尽きるところです。


  ハウス内の風景
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  意に反して育てている“ホワイトクララ”
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  “ロッサビアンコ”も、水やり不良から、今年は、出だしが遅い
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  ハウスナスからの収穫物
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  露地①の風景
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  露地①で作っている、“アーリーロングパープルⅡ”
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  露地①の“ウンコナス”
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  露地①からの収穫物
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  露地②の風景(左側4畝が“水ナス”、右側3畝は水ナス以外のナス)
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  露地②の丸大ナス
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  露地②からの収穫物、水ナス
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  露地②からの収穫物、水ナス以外の各種ナス
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                           以上

おやじ : 花豆栽培の現状について

 ナスの販売、絶好調です。
今年は、全般的に、ちょっと出荷時期が遅れるようにしましたが、それがようやく威力を発揮し出しました。
先週までは、直売所の“ナスワゴン”は、大量のナスで溢れかえっていましたが、ここ数日の内に、めっきり出荷量が減少しました。

 一方、当ファームは、現在が最盛期で、(出荷先の)直売所によっては、ウチのナスが、売り場の半分を占める・・・なんて日も出てきました。
また、そもそも、定植を遅らせているので、ナスの木も、まだ若く、実成りも勢いがあります。
“荒稼ぎ”と、いきたいところです。

 ところで、今年、大きな期待をかけて、規模を膨らませて育てていた品目に“花豆”があります。
一昨年、試しに30本ほどを植え付けるも、収穫時が分からず、収穫した時には、多くが“カビが生えて”物になりませんでした。
しかし、片手間に作っていたため、“花豆栽培の難しさ”には全く気が付きませんでした。

 昨年は、“収穫時期に気を付けさえすれば良い”くらいの気持ちで、100本を植付けました。
しかし、昨年は、8月の花豆にとって重要な時期に、ほぼ一ヶ月雨が降り続くという“特別な年”で、一昨年同様、収穫してみると、多くに“カビが生えて”売り物にならないどころか、次年度用の“種豆”にも困るくらいでした。
ただ、周囲の、栽培経験の長い農家さんでも「今年は、花豆がダメだった」と言っていたので、やはり“花豆栽培の難しさ”に想い至りませんでした。

 そして、今年です。
今年は、正確な表現をすると「栽培技術が確立されていない」中で、
従前より当地で栽培され続けている“伝統的花豆”を150株、
軽井沢から群馬にかけて栽培されている“大花豆”150株を植付けました。
天気は、順調で、大収穫か・・・。

 ところが、「栽培技術が、本当に分かってはいない」素人の悲しさで、ネットの説明
「初霜の来る10日~2週間くらい前に、根を切って、完全に枯れさせてから収穫」
と思っていたところ、8月の終わり頃から、ドンドン、鞘が枯れるものが出てきました。
いくら何でも、“鞘が枯れたもの”を、このまま放置しておくわけにはいかないので、
ネットで調べ直すと、
「鞘が枯れたら、順次収穫する」
と、書いてある投稿もあります。

 急いで、収穫し、(これも、ネットの説明に従い)
「一週間程、鞘のまま、天日で乾燥させ、その後、豆の状態で数日間乾燥させて保管」
しましたが、
鞘から豆を取り出した時点で、すでに半分ほどは“カビっぽく”なっていました。
ここに至って、ようやく、「花豆の栽培は、相当手ごわい」事に気づきました。
マヌケすぎ。

 数回前のブログでも書いた通り、台風21号で、U字パイプの案内が一部、潰れたりもしています。
“作り方”全般を再点検し、何がいけなかったのか/今後どうするのか、は別途、ご報告いたします。
いずれにしても、“花豆で大儲け”は、今年は期待できない状況です。


  8月下旬の花豆のようす
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  そこかしこに、茶色く枯れた鞘が目立ちだす
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  収穫した花豆鞘を、天日乾し
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  とりあえず収穫した花豆(約3Kg)
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  台風で“案内”が潰れるなど、「いろいろあって」今後、追加収穫は、あまり期待できない
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                            以上

おやじ : 去る者あれば、来たる者あり

 まだまだ今年の総括には早すぎるタイミングですが、トマトは失敗でした。
今年のトマトは、“遅出し”で、ちょうど今頃(9月初旬)に出荷のピークを持ってこようとしましたが、現在、出荷は“僅か”です。

 なぜ、いま出荷が“僅か”かということの説明は後ですることにし、当ファームの“トマト栽培の歴史”(大袈裟?(笑))を振り返ります。

 おやじにとって、トマトは、ジネンジョと共に、就農時からの主力作物でした。
就業1年目、ジネンジョが思うようにできなかった中で、トマトは当ファームの売上のほとんどを担ってくれました。

 2年目は、最高の売上20万円以上を達成し、押しも押されもせぬ主力作物の地位にありました。

 躓いたのは、3年目です。
3年目には、ちょっとしたトマトの専門家気取りで、時期を外して(前倒し)出荷しようとして、早植えしたのですが、遅霜にあって大打撃を被ってしまいました。
さらに、4年目からは、遅出しに挑戦してきましたが、思う様な成果は得られていませんでした。

 そこで、6年目の今年、なぜ、現在まで“僅か”な出荷に留まっているか、ということに付いてですが、
今年は、“実成り”そのものすら怪しいという悲惨な状況です。

 今年の惨敗の原因は、3つ。
① 今まで、畝の下に地面下30cm位の穴溝を掘り、堆肥・有機肥料を埋め込んできたが、今年は手抜きして、地上に撒いた肥料をロータリーで鋤き込んだだけ・・・化学肥料ならともかく、有機肥料では、この場合“追肥”をしなければならなかったが、省略
② 一番花に、着果促進剤“トマトトーン”のスプレーを省略
③ そもそも、今年は猛暑で、トマトの生育は当ファーム以外でも不良
です。

 これほど、手抜きして育てるなら、やらなかった方が良かったのでは(奥さん)、
に対する回答としては、
おやじの“農業の原点”であるトマトへの“執着”・・・・です。
ただ、今年の惨状を見て、吹っ切れました・・・来年は、トマトは止めます。

 「去る者あれば、来たる者あり」(本当は、「来たる者あれば去る者あり」)。
今年の挑戦作物として、“ガーデンハックルベリー”を作ってみました。

 ガーデンハックルベリーは、“ベリー”と付きますが、“ブルーベリー”のように落葉低木果樹ではなく、ナス科イヌホウズキ類の1年性草木で、初秋になると(線香花火のような)放射状の実枝の先に1cmほどの紫色の実を多数付けます。

 完熟しない実は、ソラニンという毒素があり、食べられません。
完熟した実には、ソラニンはなくなるのですが、そのまま食べると、独特の匂いがある上に酷い味だそうです(ネットからの受け売り)。
しかし、(砂糖を加えて)ジャムにすると、美味しく頂けます。

 また、体に良い栄養素も多く、ビタミンA、Cやカリウムが豊富です。
その上、“ベリー”と言ったら、何といっても目に良い“アントシアニン”ですが、これがブルーベリーの5倍含まれているとのことです。

 第1回目の収穫をし、奥さんにジャムにしてもらいました。
出来たジャムは、なかなか美味しいです。
が、何といっても、目の悪いおやじは、アントシアニンが多量に取れるという点が嬉しいです。

 蛇足ながら、奥さんによると、実を煮詰める時に、緑色の灰汁が大量に出て、気持ち悪いそうです。

 現在、販売先のことも考え併せ、来年、このガーデンハックルベリーを、本格栽培しようかどうか考え中です。


  実は、モロッコインゲンを植えた畑の真中の畝で、試験栽培をしていた
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  現在の様子・・・木は枯れかけて寝ている
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  大量の実がついている・・・ただし、完熟までに至っていない
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  第1回目の収穫品
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  ジャムにしてもらった
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                            以上

おやじ : 苫東厚真火力発電所・・・?

 去る9月6日午前3時過ぎ、北海道胆振東部地震が発生しました。
震源付近の厚真町では震度7と、北海道ではかつてない強い揺れを記録し、今日9月9日時点で、39人もの方の死亡が確認されています。
お亡くなりになられた方々のご冥福を、心よりお祈りいたします。

 ところで、今回の地震で大きくクローズアップされたのは、震源付近の厚真町の“根こそぎ”と言っていいほどの山崩れと、電力の需給バランスが崩れたことによる北海道全域の停電(ブラックアウト)です。

 この内、北海道全域の停電については、北海道電力では、最大発電能力を持つ“泊原子力発電所”が、「大人の事情」で稼働できない現在、
2番目の発電能力を持つ“苫東厚真火力発電所”の発電設備が、地震でダメージを受け発電できなくなったため、
他の発電所に過負荷が掛かる状況となり、設備破壊を避けようと全発電所が自動停止したことが原因だとのことです。
停電の主犯扱いされているのが、“苫東厚真火力発電所”です。

“苫東厚真火力発電所”・・・?
おやじにとっては、忘れられない名前です。
(以下、深刻な災害があったにも関わらず、思い出話をする不謹慎をご容赦ください)

 実は、おやじ、精密機器製造会社に勤めていた、ということを何回か書いてきましたが、大学を卒業したばかりの時は、別の会社に就職していました。
発電機器を(も)製造する電機会社でした。

 その会社で、初めてやった“まとまった仕事”が、
火力発電所の主要設備“火力タービン”を「加工する専用機械」の設計でした。
全長15mほどの大型専用加工機で、上司と2人での設計でした。
(火力タービン自体の設計は、旧帝大出身(T大が多い)の優秀なエンジニアの仕事で、おやじのような地方大出身者は「~を加工する機械」というところがポイントです(笑))

 畳半畳ほどもある部品の摺動面を、“キサゲ”という加工方法(金属のノミみたいなもので、僅かずつ面を削っていく加工方法)で削ってもらった時は、
現場の、手仕上げの神様みたいな方から、
「お前ら設計の者は、鉛筆1本で、何でもできるように思っているかもしれないが、この加工がどれほど大変か、毎日見に来い」
と、どやしあげられ、
正規の就業時間が終わる5時15分から、夜中の11時、12時まで、一週間程毎日現場に、作業を見に行ったりしました。
(その間に、“神様”とは、随分仲良しになりました(笑))

 そんなこんなで完成した“火力タービン加工専用機”の、一発目の加工物が、
「苫東厚真火力発電所2号機用タービン」でした。
“苫東厚真”と聞いた時、他人事とは思えませんでした。
今回の地震で、2号機も損傷しましたが、(個人的には、ちょっと安心したことに)損傷したのは、タービンに供給する高圧蒸気を作る“ボイラー”でした。

 今、苫東厚真火力発電所には、3号機も含め、昔の仲間が何人かは入って、不眠不休の回復作業をしていると思われます。
1日も早い復旧を、心からお祈りいたします。

  以上
プロフィール

八ヶ嶺ファーム

Author:八ヶ嶺ファーム
 八ヶ岳山麓で、農業を始めた “おやじ”と“息子”です。ローコスト農業を目指しており、農業機材はほどんどが中古機械と自作機器です。
周囲からは、農業しているのか“遊んでいる”のか分からないと言われていますが、飛躍に向けて雌伏の時を過ごしております。

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