おやじ : 軽い話題を一つ

 前回は、何ヶ月もかけて進めてきた大仕事について書きましたので、今回は、軽い話。

 もうすぐ、春の早い時期から手を掛けてきた、サニーレタスが出荷できます。
ところが、ここに来て、「昨日までは、元気一杯だったのに、今日になって、急にペタッと潰れている」株が、散見されるようになりました。
“根切り虫”と呼ばれる、灰色のイモムシの仕業です。

 当ファームでは、農薬を使いませんので、葉菜類を作るのは、蝶が飛んで葉を食い荒らす幼虫が増える6月~10月を外した、早春と晩秋の時期です。
サニーレタスの栽培も、今春で5回目ですが、毎回、数10株が、“根切り虫”にやられてきました。
「明日出荷しよう」と思っていたものが、目前に枯れているのを見るのは、農業者として、辛いし、腹立たしいことです。

 また、農薬を使えば簡単に駆除できるようですが、“農薬不使用”を原則にしていますので、それもできません。毎回、悔しい思いをしていました。

 実は、おやじ、“根切り虫”と、“夜盗虫”を、混同していました。
“夜盗虫”は、昼間は地中に隠れていて、夜、地上に出てきて作物を食害する・・・ことは、よく知られていますが、この事からも分かるように、行動範囲が広いです。
そこで、食害跡はあるのに、なかなか発見できない害虫、という先入観があります。
サニーレタスの突然の枯死についても、“夜盗虫”の被害と思っていたので、諦めていました。
被害も、出荷数、約500個に対して、30~40株で、10%以下で、我慢の限界のギリギリ下です。

 ところが、今回、ある日突然、5株も一度にやられました。
怒りに震えつつ、“念のため”と思って、潰れた株の下の土を一つかみ掴みだしてみました。
そして、その土を、丁寧に拡げてみると、灰色のイモムシがいるではありませんか。
急いで、他の株についても同様にしてみると、5株中、4株の土から、“根切り虫”を捕獲することが出来ました。
自分としては、“すごい発見”をしたと思いました。

 後で、インタネットで調べてみると、“根切り虫”と、“夜盗虫”は、別物であること、また、“根切り虫”の駆除方法としては、被害を受けた株の下の土の中を探して捕獲するのは、ありふれた方法であることが分かりました。
農業は、経験してみることが重要なことは言を俟たないが、他者の知識(世の中に出回っている知見)も謙虚に取り入れていくことが、上手にやっていくコツ・・・・
という当たり前なことを、また、勉強させていただきました(涙)。


  もうすぐ出荷ができる、サニーレタス畑
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  せっかく成長したサニーレタスが、一夜にして、ペタリと潰れてしまう
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  “ダメ元”で、株下の土をつかみ取る
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  掴んだ土を拡げてみると・・・・いたいた
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  (可哀そうだけれど)足で踏んで潰す
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                              以上

おやじ : 大規模土木工事、半分ほど終了

 懸案だった、畑の“排水溝掘り”作業が、半分終了しました。
終了分を“半分”としたのは、2ヵ所に作業が必要なうちの、一ヵ所が、ほぼ完成したため、進捗度をこう表現しました。

 今まで、何度か書いてきた事ですが、当ファームの“畑”は、水田地帯にある“田んぼ”の水を止めて“畑”として使っています。
一方、この水田地帯は、八ヶ岳の山麓にありますので、“段々田んぼ”となっており、“上の田んぼ”に水を入れると、“下の田んぼ”に漏水することがよくあります。

当ファームの“畑”(旧田んぼ)も、この例に漏れず、“上の田んぼ”に、水入れすると、漏水で“グチャグチャ”になり、野菜を作るどころではなくなります。
そこで、「今年こそは、春先に、排水溝をほるぞ」と、強い決意を持って迎えた“今春”です。

 事前の“目論見”では、一週間程度で片付ける予定でしたが、畑から取り除いた石の山の移動、地中にあった大石の掘り出し、そもそも地中が石だらけで作業が難航したこと等が重なって、“昨年12月から足掛け5ヶ月”、“実働2週間”(まだ、1ヵ所残した時点で)の、大工事になってしまいました。

 構想自体は、“上の田んぼ”側の縁に沿って排水溝を掘り、集めた水を“畑”を横断させて、“下側”に導水するパイプを埋め込む、という単純なものです。
当ファームの“畑”(旧田んぼ)の“下側”には、用水路が通っており、他者に迷惑をかけずに排水できるのがせめてもの慰めです。
構想が決まると、あとは作業するだけです。
来る日も、来る日も、何も考えず(考えないようにして・・・)ツルハシと、スコップを動かします。

 20年ほど前、社用で何度か、中国・深圳に出張したことがあるのですが、「前回行ったときに、人が蟻のようにたかって山を崩していたと思ったら、今回行ったら、前に山があったところが平地になっていた」という様なことがよくありました。
呆れると共に、“恐ろしい国”だなぁ、と思ったものですが、今、おやじがやっていることも、それに通ずるところがあります。

それにしても、“ユンボ”があったらなぁ・・・。


  昨年10月24日の様子。“上田んぼ”側の縁には、“畑”から拾い出した石の山がある
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  昨年12月25日の様子。排水溝掘りスタート。ただし仮掘りで“先行きの大変さ”は、未だ分かっていない頃
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  一昨日(4/25)の様子。排水溝の右側の低い石積みは、掘り出した土の土留め
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  排水溝を、逆側から見た様子。既に、水が沁み出しているのが見える
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  排水溝と直角に、畑の下側(逆側)に、排水するためのパイプを埋め込む溝を掘る
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  排水パイプを設置。写真は、排水溝から水を吸い込む口部分
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  “下側”土手に突き出す排水パイプ ⇒ 排水は、水路に流れ込む
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                                 以上

おやじ : 短形ジネンジョの種イモ掘り⇒即、定植

 春本番となりました。
今年は、多少の事前準備はしてきたつもりでしたが、例によって、ドタバタです。
“次々に持ち上がる、最優先事項”(笑)に振り回され、ここ一週間ほど、フル回転で動いていたのですが、遂に昨日、腰痛が始まってしまい、今日は、午前中、休息を取ります。
幸いなことに、始まると一週間は何もできなくなる“持病の腰痛”ではなく、単なる疲れからくる腰痛のようです。

 ところで、理想としていた時期からは、ちょっと遅れましたが、昨日、ジネンジョの種イモ掘りをしました。

 4年前に農業を始めた時から、ジネンジョを主力作物に位置付けています。
ここ3年間は、栽培が簡単な“短形ジネンジョ”の方に力を入れており、育てることが難しい“長形ジネンジョ”は、手を抜きがちです。
しかし、ジネンジョと言えば、“長形ジネンジョ”です。今年は、初心にかえって、長形ジネンジョにも拘っていきたいと思います。

 ところで、ジネンジョ栽培を始めた次の年からは、次年度用の種イモの栽培も始めています。
種イモ作りでも、短形ジネンジョの種イモは全く心配ないのですが、長形ジネンジョの方は、中々上手くいきません。
主な理由は、除草が適切にできないからです。雑草に栄養分を吸い取られないようにするためには、期間中3~5回の草取りが必要です。
除草が不十分だと、長形ジネンジョの方は、覿面に影響が出て、十分な大きさの種イモが育ちません。一方、短形ジネンジョの方は、多少の雑草の中でも、そこそこの種イモが出来ます。

 そんな種イモ栽培ですが、昨年は、草取りをセッセと行った結果、例年より良い(大きな)種イモが出来ました。
今年以降、更に、畝間に、防草シートを敷いて、除草の効果を上げようと思っています。

 ところで、今年は、各農作業に対して“小改善”を課しておりますが、「種イモ掘り」に対する改善は、
昨年まで、
① 前年秋に掘り出し
② 大容器に、適度の湿気を含ませた籾殻を入れ、その中に種イモを埋め込み
③ 更に、農業用ハウスの中に、深さ1mほどの穴を掘って埋め込み冬越しし
④ 翌年の春、掘り出して、定植する
という手順を踏んでいましたが、とても大変でした。

 この作業の簡略化を狙って、昨年、種イモの一部を、畑から掘り出さずに冬越しさせてみました。結果は、OKでした。

 そこで、今年は、全ての種イモを、畑で冬越しさせました。
更に、目立たないながらも大切な改善点として、掘り出して直ぐに定植することにしました。
この一連の流れは、作業的にも、種イモ自身にとっても、とても良い方法です。

 ただ、一つ、新たな課題が発生しました。
それは、種イモ畑の地面が、冬の間に、硬く締まってしまうため、掘り出しがとても大変、という点です。
今回の“腰痛”も、主因は、この種イモ掘りです(涙)。
今年の冬越しでは、何らかの改善を考えたいと思います。


  越冬後、掘り出しを始めた、ジネンジョの種イモ畑(覆いを取った農業ハウス)
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  掘り出し中の、短形ジネンジョの種イモ
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  掘り出しした、短形ジネンジョの種イモ
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  短形ジネンジョを植付けるために作った大畝
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  こんな感じで、定植する
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 ところで、種イモを掘っていたら、十分大きなジネンジョが見つかりました。
多分、昨年の種イモ掘り出しの際、掘りもらしたジネンジョが、大きく育ったものと思われます。
家族で賞味したいと思いますが、美味しければ、「春先出荷」の可能性も出てきます。
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                                 以上

おやじ : ビーツの定植

 今日、ようやくビーツの定植に着手できました。
2/2に種蒔きしてからすでに一ヶ月半、苗は、定植適期を過ぎて、ちょっと元気がなくなってしまいました。

 なぜ定植が遅くなったかというと、今年のチャレンジテーマである“防草シートの導入”を、同時に行っているからです。
これまで4年間の農業経験から、“地味だけれど大変”なのが、“草取り”だということが分かりました。
今年は、防草シートで、この草取りの手間を「大幅に削減」します(の予定です)。

 最近、風が強くて、中々、作業に着手できませんでしたが、昨日の朝、無風状態の時がありましたので、急いで、防草シートの敷設をしました(尤も、スタート時には、風が無かったのですが、半日掛かりの作業の後半は、酷い風の中で大変でした)。

 引き続き、今日の朝早くから、“今年初めて”のビーツの定植を実施しました。
“今年初めて”と、わざわざ強調したのは、今年は、ビーツを“波状的”に何度も栽培します。
昨年末、小淵沢道の駅の直売所に、ジネンジョの出荷に行ったとき、店長さんから「来年は、ビーツをたくさん作ってもらえないか」と、依頼を受けたからです。
おやじはバカだから、こういう風に頼まれると、“ムキになって”対応しようとします。

 ところで、例によって“今日の小改善”ですが、ビーツは“種まきパッド”に苗を作ります。
今までは、パッドから苗を取り出すとき、裏側の穴に“割箸”を差し込んで、一つひとつ苗を取り出していました。
この作業の改善のために、2列、16個の苗を一度に押し出せる治具を作りました。
頭で考えるほどスムーズにはいきませんが、随分、作業が楽になりました。


  畑の畝にマルチを設置し、畝間に、防草シートを敷設(幅50cmと1mを、使用感確認のために併用)
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  定植前の、ビーツの苗。苗の色が赤黒っぽい色になっているのは、定植遅れ
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  種まきパッドからの、苗押し出し治具
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  治具で、苗を押し出している様子
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  定植したビーツ
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  ビーツ定植中の畑。2列定植済み、残りは雨が降ってきて中断、後回し
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                              以上

おやじ : 虚心坦懐が大事

 春一番の作物、サニーレタスが成長してきました。
あと2、3週間すると、出荷が開始できると思います。

 このタイミングで欲しくなるのが、きれいな水です。
サニーレタスが小さいうちは、水やりに際して用水路の水でもよいのですが、出荷が近づいてくると、衛生面から、きれいな水を与えてやらなければなりません。
実際には、当地の水は、用水路の水と言っても、相当キレイです。近くで、某飲料水メーカーが、ミネラルウォーターの原料水を取水しているくらいです。
しかし、やはり、出荷間際まで、用水路の水をかけていた・・・・というと、あまりいい気持ちはしません。

 そこで役立つのが、“雨水貯め”です。
山登りをする方ならご存知と思いますが、標高の高いところの山小屋では、雨水を貯めておいて、飲料水に使います。
今後、サニーレタスには、雨水を使って水やりします。
(ただし、出荷前3日からは、更に水道水に切り換えます)
そのため、今年も3つある“雨水貯め”システムを復旧させました。

 復旧に当たって、3つの内、最大の200リットルドラム缶6連、貯水容量1㎥強の“雨水貯め”に関して、ちょっとしたトラブルがありました。
復旧時に、一通りのチェックを行い、異常なし・・・ということで、運用を開始したのですが、いつまで経っても、水が貯まりません(水の溜まり具合は、半透明のホースで分かるようになっています)。

 復旧時のチェックで異常がなかった、という“思い込み”があるものですから、「水が貯まらないのを不審に思いつつも、も少し待ってみるか」の対応でした。
ところが、2回の雨天(雪降り)を経て、他の2つは満水になったのに、件の“雨水貯め”は、水位が上がって来ません。

 さすがに、「おかしい・・・」ということで、再点検してみたところ、ドラム缶下の見えにくいところの塩ビ部品が破損しており、せっかく取水した水が、ダダ漏れしていました。

 こういう思い込みからくる“残念な失敗”が、おやじには、しばしばあります。
その都度、「物事は、“虚心坦懐”、先入観を排して見なければいけない」と思いつつ、“喉元過ぎれば”また同じ過ちを犯しています。
還暦を迎えるまで60年間もかけて形成されてきた性分が、ちょっとやそっとで改善するとは思えませんが、少しでも“素直な見方”ができるよう心掛けたいと思います。

 それはそうと、農業機器・機材に、本件のようにメンテナンスが必要なところが散見されるようになりました。
実は、他の“雨水貯め”でも、破損した部分が見つかり、復旧時に修理しています。
また、パイプハウスの天井ビニールは、2枚取り替えが必要になっています(1枚;昨年、猿に穴をあけけられた。1枚;経年劣化したところに強風で、大穴あき)。

 農業を始めて5年目、初期投資で一通りの機材・資材を揃えて一息つけると思ったら、早くも維持・修繕費用が膨らみ始めました。


  #1“雨水貯め”を、復旧させた
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  #2“雨水貯め”を、復旧させたつもりが・・・・
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  #3“雨水貯め”を、復旧させた
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  #2“雨水貯め”の貯水水位が上がらない・・・緑色の半透明のホースで水位が見える
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  原因は、ドラム缶下の配管の塩ビ部品が破損していた
20170414ブログ5_P1010080

  #1“雨水貯め”も、取水した雨水を移送するホースの添木用パイプが破損
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  同上を修理・・・・農業5年目、機器・機材のあちこちにガタがきはじめる
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                               以上
プロフィール

八ヶ嶺ファーム

Author:八ヶ嶺ファーム
 八ヶ岳山麓で、農業を始めた “おやじ”と“息子”です。ローコスト農業を目指しており、農業機材はほどんどが中古機械と自作機器です。
周囲からは、農業しているのか“遊んでいる”のか分からないと言われていますが、飛躍に向けて雌伏の時を過ごしております。

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