おやじ : 世の中、捨てたもんじゃない No.1(情けは人のためならず)

 前回まで、5回シリーズで「世の中は、そう甘いもんじゃない」と題して、今年度の農業における失敗を書いてきました。
当ブログをお訪ねくださった方の中には、失敗話が続いてうんざりされた方もおられるかもしれません。
そこで、今回からは、数回にわたって「世の中、捨てたもんじゃない」と題して、今年の収穫をご報告させていただきます。

 ただ、ばんばひろふみさんの“SACHIKO”じゃないけれど(古い?)、
「幸せを数えたら、片手にさえ余る。不幸せ数えたら、両手でも足りない・・・」で、良かった事の数は、前「甘いもんじゃない」シリーズに比べて、事例は少ないです(涙笑)。

 ところで、ブログでは今まで一度も触れてきませんでしたが、おやじは、栽培品目拡大の一環として、今年、“ルバーブ”の試験栽培をしてみました。
“ルバーブ”は、当地域の特産品で、一見“フキ”に似ている茎が赤色のタデ科の植物です。
煮詰めると、溶けだすのでジャムなどにして食しますが、酸味がある独特の風味を持っおり、最近知名度、人気共に上昇中の作物です。

 栽培は上手くいきましたが、地域の約束事として、出荷・販売するには“生産者組合”に加入しなければなりません・・・が、おやじは、加入していませんでした。
そのため、出来たルバーブの販売はできず、自宅でジャムを少量作った外は使い途が無かったので、放置しておきました。

 一方、当ファームの畑の一つの横に、東京在住の方の別荘兼陶芸窯があります。
持ち主の方は、年に5、6回、そこに遊びに来ますが、おやじは農作業に行ったとき、最初はご挨拶程度、最近は、多少の立ち話をするようになりました。

 そんな話の中で、ルバーブの話になった時、おやじが、ルバーブの茎葉は、刈り取って捨てようと思っている・・・と話すと、「捨てるんだったら、ください」ということで、刈り取り込みで処理してもらうことになりました。
株数で、20株近くありましたので、ジャムにすると「売るほど出来た」のではないかと思います。
刈り取りの後、畝の草取りもして頂いたので、おやじにとっても“願ったり叶ったり”でした。

 そんなことがあって、1ヶ月半ほども経った数日前、農作業に行ったおやじのところに陶芸屋さんが寄って来て、「先週、フランスに遊びに行ってきたが、マーケットを覗いた時に、(おやじが)作っている、ビーツや、イタリア茄子を売っていたので買ってきた」と、
ビーツ2種類の現物、イタリア茄子、ビーツ、他コールラビ等の種を買って来てくれました。

 イタリア茄子等の種は、実は、国内で買うと結構高価です(20粒入り540円)。
捨てるはずのルバーブで、予期せぬ収穫がありました。
「情けは人のためならず」・・・ちょっと違うかな?


  試験栽培の“ルバーブ”
20171017ブログ1_IMG_0072

  陶芸屋さんの別荘
20171017ブログ2_IMG_0071

  頂いたビーツ。もう1つは既に食べてしまった!
20171017ブログ3_IMG_0060

  頂いた、種
20171017ブログ4_IMG_0061

                             以上

おやじ : 世の中は、そう甘いもんじゃない No.5(遅出しトマト・・・遅すぎ)

 今回で、「世の中は、そう甘いもんじゃない」シリーズも第5弾となります。
今年の失敗の事例は、まだ他にも山ほどありますが、失敗の話ばかりだと嫌気がさす向きもあろうかと思いますので、今回を以ってこのシリーズを一旦締めさせていただきます。

 さて、今回の失敗事例は、遅出しトマトの植え付け時期を遅くし過ぎたため、収穫する前に冬が来てしまいそうだ・・・と言う話です。
この失敗は最悪です。なぜなら、普通に作れば、それなりの収入があったのに、“改善した”つもりが、結果として“改悪になった”事例だからです。
まさに「策士、策に溺れる」の典型です。

 実は、昨年も、トマトは“遅出し”のつもりが、収穫期が秋の気温が下がる時期にずれ込み、予定量の収穫が出来ませんでした。
前年の失敗を繰り返すのは、“おバカ”のやることです。
「お前は“おバカ”」と言われれば、返す言葉がないのですが、一応、言い訳をさせてもらうと、
① 昨年は、苗を“脇芽欠き”で出た脇芽を“差し芽”して作りました。そのため、苗の根張りが悪く、中々活着せずに成長が遅れました
② また、昨年のこの時期、サルが出没し、トマトの成長よりサル対策が主要課題となりました
の、本筋を外れた出来事の発生により、より本質的な「栽培時期遅れ」の問題への反省がウヤムヤになってしまいました。
そのため、今年、同じ“遅出し”栽培に取り組んだにも拘わらず、「昨年の失敗を繰り返す」という最悪のヘマをしでかしてしまったのです。

 昨日まで数日にわたって、9月頃の気温が続きましたので、多少は救われるか(収穫・出荷ができるのでは)と、淡い期待を持ちましたが、今日からは秋(それも晩秋に近い)の気温が続くようです。
ハウス1棟丸々の栽培失敗・・・という、稀に見る大失敗が現実のものになりそうです(涙)。


  現在の、トマト栽培ハウスの内部風景・・・例年この時期発生する“カビ病”もないが、とにかく遅すぎ
20171013ブログ1_IMG_0040

  こぶし大の青いトマトが出来てきた・・・旬の時期ならすぐに赤くなるが今は中々赤くならない
20171013ブログ2_IMG_0042

  たまに赤くなった実もあるが、小さい上に“実割れ”が酷い⇒自家食用へ
20171013ブログ3_IMG_0043

                             以上

おやじ : 世の中は、そう甘いもんじゃない No.4(ジネンジョ種イモ/ムカゴ採取失敗)

 当地でも、稲刈りが最終盤にかかっています。
農作業をしていると、この時期独特の匂いが漂ってきます。
若い藁の匂い・・・というか、説明が難しい匂いですが、農村地域に育った自分には、真に「秋の収穫の匂い」として、至福の気分を呼び起こしてくれるものです。
当ファームの雑草だらけの田んぼは、ここ数日内に稲刈りを始めます。
田植えも最終なら、稲刈りも“しんがり”です。

 さて、今回の「世の中は、そう甘いもんじゃない」シリーズ第4弾は、「ジネンジョの種イモ、およびムカゴ(種イモ作りのもと)採取の失敗」についてです。

 まずは、「ジネンジョの種イモ作り」の失敗についてです。
当ファームでは、これまで4年間にわたって、ジネンジョの種イモは、自作で賄ってきました。
長形ジネンジョ/短形ジネンジョ共に、できの良し悪しの差こそあれ、次年度の出荷イモ栽培に支障のないように種イモを自給してきました。

 その種イモは、ご自慢の“網ハウス”を使って作っていました。
しかし、積年の除草剤を一切使わない種イモ作りにより、網ハウス内に色々な雑草が根付いてしまったため、今年は、“網ハウス”を休ませつつ雑草退治をするために、種イモは別のところで、作りました。

 ところが、今年種イモ作りをした場所の雑草の成長速度が非常に速く、3回までは草取りをしたのですが、他用もあって、結局、雑草だらけにしてしまいました。
雑草を透かせて見ると、頼りないジネンジョの蔓葉も見えますが、多分、しっかりした種イモは出来ていないと思います。
種イモ作り失敗です。

 一方、種イモ作りの元となる“ムカゴ”採取も上手くいきませんでした。
理由は確定できませんが、今年は、“ムカゴ”自体がほとんどできず、採りたくとも採れないのです。
思い当たる節としては、今年の夏の長雨です。
梅雨明け宣言があった後の1ヶ月近く、ほとんど晴れ間が見えませんでした。この天候が悪影響を与えたのでは、と想像は付きます。

 上記“種イモ”、“ムカゴ”の不出来は、ジネンジョ農家にとって致命的です。
種イモの不出来は、来年の出荷用ジネンジョ栽培に、直接の悪影響が出ます。
“長形ジネンジョ”の種イモを購入するとすれば、5~7万円の出費になりますし、“短形ジネンジョ”に至っては、大量に販売してくれるところが無いので、栽培自体の危機です。
ムカゴの採取量不足は、来年の種イモ作り⇒再来年の出荷用ジネンジョ作りに大打撃です。

 ・・・と、昨年までの知見しかなかったら、絶望的な気分になっていたと思いますが、
実は、今年、ジネンジョに近い仲間の“つくねイモ”で、新しい知見を得ています。
つまり、
“種イモ”としては、“親イモ(=出荷イモ)”を、50g位に切り分けて植えると芽が出てくる(⇒種イモになる・・・“長形ジネンジョ”では経験済みですが、“短形”でもOK)
“ムカゴ=種イモのタネ”としては、“親イモ”を、5g程にカットして植え付けると、“種イモ”が作れる
という事が分かりました。

 従って、“出荷イモ”の一部を“種イモ”、“種イモのタネ”用として、手元に残しておけば、今回の失敗をリカバリーできることになります。
勿論、出荷できるイモは、相当分減ってしまいますが・・・。


  右側のU字パイプで囲ったところが、今年の“種イモ”栽培場所
20171009ブログ1_P1010402

  ムカゴを植付けて約1ヶ月後、6月下旬頃の様子・・・芽が出始めた/草取りOK
20171009ブログ2_P1010516

  7月中旬頃の様子・・・右側のU字パイプ内。写真では分かりづらいが成長順調/草取りOK
20171009ブログ3_P1010536

  現状。草取りが間に合わず、雑草が伸び放題
20171009ブログ4_IMG_0053

  よく見ると、雑草の中に、ジネンジョも少し見える(ハート型の葉っぱ)
20171009ブログ5_IMG_0056

  【参考】昨年の網ハウス内の“種イモ”ジネンジョの育っている様子
20171009ブログ6_P1000290

  今年採取できた“ムカゴ”全部(小さいものは、ダメ)
20171009ブログ7_IMG_0059

  【参考】昨年採取した“ムカゴ”の一部
20171009ブログ8_P1000296 

                                 以上

おやじ : 世の中は、そう甘いもんじゃない No.3(4色長ナスの栽培)

 「世の中は、そう甘いもんじゃない」シリーズの第3段です。
実は、今年進めてきた農業の中には、比較的上手くいったことがあった反面、失敗も多かったです。
理由は、今年は(今年も?)手を広げ過ぎて、随所に手当が間に合わない状況が多発したからです。
失敗事例について、一つひとつアップしていたら、毎日でも新しい内容を上げられたのですが(ちょっと大袈裟?)、ここでは、影響が大きかった事例について、失敗シリーズとして、まとめてご報告(白状(笑))することにします。

 今回の話題は、4種類(4色)の長ナス栽培の顛末についてです。
4種類の長ナスについては、6月の下旬に定植した旨、アップしました。
その頃は、“期待の新商品”として、大きな期待を寄せていたのですが、その後、つくねイモの定植や、イタリア茄子の案内作り、セロリアックの定植に時間を取られている間に、無駄枝の剪定や、案内設置が遅れてしまい、長ナスの木は伸び放題、挙句の果てには半分以上の木が倒れてしまって十分な収穫に結び付きませんでした。

 どのようにマズかったかと言えば、
① ナス類は、支枝がドンドン生えてきます。これを3、4本残して間引きしなければならないが、間に合わなかった
② ナスの木は、放置すると自分の重みで倒れるため、案内が必要だが間に合わなかった
③ 多くのナス木が倒れたため、本来直線状に伸びるはずの実が、曲がってしまった
④ 葉の繁茂具合が激しく、隠れたところにできたナスは収穫時期を逃して巨大化した
⑤ 4色そろえて袋詰めする予定だったが、種類毎の結実時期がずれていて色毎の過不足が生じた
⑥ 畝を並べて定植したため、花粉の混ざり合いがあったらしく、一部に交雑のような実ができた
です。

 そして、最大の誤算は、上記の様な“ガッカリ”事態に、おやじがやる気を無くして、収穫放棄をしてしまったことです。
“皮算用”では、植え付け規模5aをもとに、10万円程度の売り上げを狙っていたのですが、途中棄権のため、1万円強に留まってしまいました。

 もう一つ、付記事項として、昨年までは、長ナス1種類の出品(たとえば、緑ナスなら緑ナスだけの袋詰め商品)はありましたが、多色を揃えて袋詰めはありませんでした。
しかし、今年は、何人かの出荷者が、多色品種の袋詰めを行っていました。
つまり、「凡人の自分が思いつくような事は、当然、他の人も考え付く」という事です・・・・自惚れることなかれ、という事。


  定植して1ヶ月・・・・この頃はまだ期待感一杯で、灌水設備を準備したりしている
20171004ブログ11_P1010659

  その後、支枝の剪定や、案内設置が遅れて畑が荒れ始め、期待感が薄れてきた頃
20171004ブログ21_IMG_0008

  気が付くと、荒れた畑でも実が成長していた・・・・曲がった物、交雑の実(左前箱内)
20171004ブログ3_IMG_0006

  それでも、売り物になりそうな実を選んで穫ってくる
20171004ブログ4_IMG_0016

  4色詰めの長ナスセットを作って出荷(評判=売れ行きは、良かった)
20171004ブログ5_IMG_0019

                             以上

おやじ : 世の中は、そう甘いもんじゃない No.2(イタリア茄子の出荷)

 「世の中は、そう甘いもんじゃない」シリーズの第2段です。
話は、イタリア茄子の出荷に関することです。

 当ファームでは、(4年前に試験栽培をして手ごたえを得た上で)3年前より、イタリアで栽培されている茄子を栽培・販売しています。
種類としては、薄紫色の大丸ナスの“ロッサビアンコ”、白い大ナスの“ホワイトベル”、紫地に白の縞模様が入った“カプリス”の3種類です。

 主力は、最もイタリア茄子的な“ロッサビアンコ”と、白色がきれいな“ホワイトベル”で、“カプリス”は、見た目は良いのですが、調理しても皮が固いので、売り場で、前記2種類のナスに混ぜて変化を出す目的で少し作っています。

 昨年は、ハウス1棟に植え付けし、5万円程の売上を上げました。
トマト(1棟で12~15万円の売上)に比べると、けっして割の良い作物ではありませんが、トマトは最近、競争が激化してきましたので、今年は2棟をイタリア茄子に割り付け、売上目標を10万円としました。

 ところが、“世の中は、そう甘いもんじゃなく”、昨年まで、イタリア茄子を出荷していたのは、おやじだけでしたが、今年は、他に3人ほどの競合者が出てきてしまい、売値の大幅ダウンを余儀なくされてしまいました。
具体的には、昨年、1個120円で販売したものが、今年は、1個80円(平日は70円)です。
その影響で、目標の、売上10万円は、そうとうハードルが高い状況となっています。

 しかし、世の中は悪い事ばかりではなく、“ロッサビアンコ”や“カプリス”には、強力なライバルがいるのですが、白ナス“ホワイトベル”を出荷するのは、おやじ1人のままです。
そして、その“ホワイトベル”の売れ行きが一番良いのです。
また、昨年は、“ロッサビアンコ”の出来が一番良かったのですが、今年は、不思議と“ホワイトベル”の出来が良好です。
世の中「捨てる神あれば、拾う神あり」です。

ただ、来年のイタリア茄子の栽培については、一考が必要なようです。


  今日、収穫してきたイタリア茄子(白;ホワイトベル、薄紫;ロッサビアンコ、後方紫に白縞;カプリス)
20170928ブログ1_IMG_0037

                            以上
プロフィール

八ヶ嶺ファーム

Author:八ヶ嶺ファーム
 八ヶ岳山麓で、農業を始めた “おやじ”と“息子”です。ローコスト農業を目指しており、農業機材はほどんどが中古機械と自作機器です。
周囲からは、農業しているのか“遊んでいる”のか分からないと言われていますが、飛躍に向けて雌伏の時を過ごしております。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
来客者様カウンター
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR